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ワット・ロークモーリーチャンプアック門ワット・チェンマンワット・ドゥアンディー
ワット・パンタオワット・チェディ・ルアンターペー門ターペー通りチャルーンラート通り

【8月18日(日)】ワット・チェディ・ルアン (Wat Chedi Luang)

ワット・パンタオの南隣がワット・チェディ・ルアン。門の前に立っただけで格式の高い寺であることが伝わってくる。

ワット・チェディ・ルアン正門。

門柱脇の門札は“WATCHEDILUANG”とワンワードになっている。

ここは1931年、メンラーイ王朝第7代王セーン・ムアン・マー(King Saen Muang Ma: 1386-1401)が、亡くなった父王・クナ(King Kuna)を偲んで建てた寺院。

本堂。

本堂破風の豪華な装飾。

履き物を脱いで本堂に入ると金ピカの立仏像の出迎えを受ける。

金ピカの本堂内と仏様。

左横に立ててある説明には、こんなことが書いてあった。

The Presiding Buddha lmage:
Pra Buddha Attharos
Preventing Relatives from Fighting Posture

Once there was a great shortage of water in the small river that ran between two small kingdoms. The people in the kingdoms were both relatives of the Lord Buddha. But they were going to fight over the water.
The Lord Buddha knew that if he did not prevent them, there was going to be great bloodshed. So He came and wisely asked; "Which means more to you, water or relatives?" The Lord Buddha's question made the people realize that it is foolish to be fighting over the water.
The Lord Buddha's statement and posture holding His right hand up not only prevents His relatives from fighting but also signifies Peace to the World.

『親族同士の争いを防ぐ』と題した説明の内容はこんなものかな。

『かつて、二つの小さな王国の間を流れる小川が涸れそうになった。二つの王国の人々は仏陀にゆかりのある家族達であったが、彼らは水をめぐって今にも戦を起こしそうだった。
仏陀は、彼らが争うのを防がないと大量の血が流されることを知っていた。そこで、仏陀は彼らに「あなた方にとって水と親族と、どちらがより多くの意味を持っているのか?」と尋ねた。仏陀の問いかけは、人々に水をめぐる戦が愚かなことだと気づかせた。
仏陀の問いかけと右手を上げている姿勢は、彼の親族達の戦を防いだだけでなく世界平和に対するものでもある。』

世界平和を説く仏陀象。

本堂を奥に進むと張り巡らされたワイヤーから金地に色づけした大量の布が下がっている。チベットの青空にたなびくタルチョー(祈祷旗)を連想してしまったが、何か繋がりがあるのかも知れない。金布が下がるのはこの時期に行われる行事によるものらしい。

金布で埋まった本堂内。

金布の下をくぐってさらに奥に進むと、ここでも本尊が右手を上げて立っていた。

“Phra Chao Attarot”と呼ばれる本尊。

本堂の裏側。

本堂の裏にはチェンマイでも一番大きな(ルアン)仏塔(チェディ)がそそり立つ。
創建当時は高さ80メートルを越える高さを誇り、四角いかたちをした基壇の一辺も約60メートルと巨大なもので、1479年から1481年にかけて改築され、ランナーやスリランカ、ビルマなどの建築様式を併せ持った仏塔となる。

現在はバンコクのワット・プラケオに安置されているタイで最も重要であるといわれるエメラルド仏も、1468年から1548年の80年間、この仏塔の東側に安置されていたらしい。

その後も改築されているがが、1545年の暴風雨と大地震で、上部が半分崩壊し現在見られる姿になっている。

1995年の仏塔建立600周年記念の時、かつてエメラルド仏が安置されていた場所である大仏塔の東側の壁龕(くぼみ)に、新たに作られたエメラルド仏がシリントン王女によって安置されたらしいが見落とした。

頂部が大きく崩れたままの巨大仏塔。

仏塔の背後には小さなお堂が並んでいる。
そのうちの一つは1929年にこの寺院の僧院長を務めたタイの高僧アーチャン・ムン・ブリダッタ(Ajahn Mun Bhuridatta/ 1870 - 1949)を祀ったお堂でアーチャン・ムン・ブリダッタ堂(Wihan Ajahn Mun Bhuridatta)と呼ばれている。

アーチャン・ムン・ブリダッタ堂。

お堂に入ると正面にケースに収まったアーチャン・ムン・ブリダッタ師の蝋人形がこちらを見ている。

お堂の中。

アーチャン・ムン・ブリダッタ師。

アーチャン・ムン・ブリダッタ堂の右隣はプ・マン・ブフリダット師の親知らず(歯)や遺品を収めるために2002年に建てられたお堂、トゥ・ラム・ブラファチャン堂(Phra Wihan Cha Tu Ramut Buraphachan)でオール黒檀のようだ。

トゥ・ラム・ブラファチャン堂。

こちらのお堂も中央に置かれたガラスケースにプ・マン・ブフリダット師の蝋人形が収められていた。

お堂内部。

プ・マン・ブフリダット師。

オール黒檀のお堂のさらに右隣が寝釈迦仏(涅槃仏)を祀った細長いお堂。
バンコクのワット・ポーに祀られている寝仏様ほどの規模はないが、こちらの仏様の帷子は細かな模様が綺麗だ。

帷子の模様が綺麗な涅槃仏.。

仏塔の周りを回って正門まで戻ると背の高い木と小さなお堂に気がついた。高くそびえる木はチェンマイのシンボル樹とされている楊の木で、その前の祠は補修中の楊堂。

楊の木と楊堂。

今まで撮る機会がなかったソンテオが門の中で客待ちをしていたので撮らせてもらった。

小豆色だが赤いソンテオのようだ。

ドアのない後部から乗り込む。

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