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土産物ワット・スアンドクワット・ウモーントムヤムクン・スープ

【8月23日(金)】ワット・スアンドク(Wat Suan Dok)

ハーバーの前でソンテオに乗り旧市街からは少し離れているために、今まで見学コースから外していたワット・スアンドクへ向かう。場所は旧市街の西門(スアンドク門)からステープ通り(Suthep Road)を真西へ1kmほど往ったところになる。ソンテオの料金はハーバーから30THB(96JPY)。

門札が寺院の格を示していることが分かってきた。

この寺院はその昔旧市街内にあったという。
伝説によると、ラナー(Lanna)王朝のクーナ王(King Kue Na)がスリランカの仏教をチェンマイにもたらした、スコータイの高僧スマーナテーラ(Sumana Thera)を招待するために、1370年に王の花園(Suan Dok)に建設したのがこの寺院だという(1371年創建という説もあるようだ)。花園(Suan Dok)は現在の寺院の名前の由来にもなっている。

門の中は学校のように見える。

境内の中央に立つ大木は菩提樹のようだ。

境内にかつて花園だったという面影が残っている?

境内の西奥にはタイ王朝代々の王族達の遺骨を納めた純白の仏塔が並んでいる。
チェンマイ各地に散っていた一族の遺骨は、1909年にチェンマイ王朝七代チャウ・インタウィッチャヤーノン(King Chao Inthawichayanon)王の第十一王女、ダララツミ王女(Princess Dararatsmi)の手によって集められ、ここに安置された。

純白の仏塔が並ぶ不思議な光景。

スコータイの高僧スマーナセラはスコータイに住 ​​んでいたときに、市内の近くに埋葬されている仏陀の遺骨(仏舎利)を見つけるという幻影をずっと持ち続けていた。
その仏舎利が発掘されたときに奇跡的な幻影が現れて、それが神聖なものであることを証明して見せたという。

これらの奇跡は仏舎利を放置したスコータイの王に現れることは無かった。
クーナ王がスマーナセラをチェンマイに招待したときに、彼と一緒に仏舎利もチェンマイにやって来た。仏舎利を寺院に安置しようとしたときに、それが割れて二体になっていた。

その内の一体はこの寺院ワット·スワンドクに、もう一体はワット・プラタート・ドイ・ステープ(今回は訪問していない)に安置されている。

聖遺骨が納まる仏塔。

修復工事が進む大きな本堂はチェンマイ最大ながら、灰色の瓦屋根に覆われた地味な色彩で、柱や軒下は精緻な装飾が施され、風鈴が下がっている。

この本堂は1930年代の初期にチェンマイの守護聖人と言われるクルバ・スリウィチャイ(Khru Ba Srivichai)によって再建されたもの。

修復が進む本堂。

金色の仏塔の裏側で女子高生達がコーラスの練習をしている。
コーラスが終わるのを待ってどんな歌の練習なのか声をかけてみた。パーリ語によるお祈りの歌なのだそうだ。もう一度歌って貰えないかと頼むと、最初はモジモジと恥ずかしげにしていたが、こちらは日本から来ているのだが是非もう一度聞かせて欲しいと重ねて頼むと、リーダーらしい一人が全員の顔を見て、学校の名前も紹介することを条件に動画に撮ることも含めて了解してくれた。

彼女達は17歳から18歳のチェンマイのワタナタイパヤプ校(Wattanothaipayap School)の生徒達だと自ら教えてくれた。みんな素直で話していてもこちらの気持ちも素直になる。

言葉の意味は分かって唱えているのだという。

女子高生の歌を聴かせてもらってから手近な入口から本堂に入る。

片方の手をワラ束を持つ形にして立つ仏像は、座っているメインの仏像と背中合わせになっている。この仏像はクルバ・スリウィチャイ(Khru Ba Srivichai)によって現在のように安置されたもの。

座像と背中合わせの立象は初めて見た。

立象と背中合わせのご本尊。

本堂内は課外授業なのか大勢の生徒がいた。

境内の南奥に古い仏塔が見える。

境内南奥の古い仏塔。

行って見ると小さなお堂ウボソットUbosoth/Bot)があった。
ここはタイの人々の間では大変に有名なお堂で、1504年にムアンケオ王(King Muang Kaew)によって鋳造された仏像プラチャオ・カート(Phra Chao Kao Tue)が安置されている。

タイの人達の間では有名なお堂。

安置されている仏像はランナー様式、その高さは4.7メートル、九つの部分で構成されている。

プラチャオ・カート像。

ステープ通りに戻ると雲が低くなってきた。

ステープ通りと僧侶達。

昼食を何処で食べようかキョロついていると、本屋らしい店があった。

本屋のようだ。

店の中は本が棚に横積みになっている。どの本にも木口と点に赤いスタンプが押してある。入口に居た店の人に本屋なのかと尋ねたら貸本屋だという返事だった。

全て同じ高さの棚が書店にしては不自然だな。

背表紙の色で分類されているようにも見えた

貸本屋の並びで麺屋を見つけて一休み。鶏肉は無いというので豚のセンレックを頼む。35THB(112JPY)。油揚げのようなものがのっているが最後まで正体不明。

麺屋をでたところでとうとう降ってきた。

持参している傘を出すのも面倒なのでコピー屋の店先にコーヒー・スポット(カフェとは言えない)があったので食後の珈琲で雨が上がるのを待つ。
このエスプレッソ、本格的な香りだった。コーヒー代30THB(96JPY)、ところが小銭が27THB(86JPY)しか無かった。500THB(1,600JPY)札を出したら小銭を出せという素振り。さきほどの27THBを出すと、それを取って『オッケー』と言ってくれた。

コーヒー・スポットと27THBで好いと言ってくれたスタッフ嬢。

味も香りも好かったのだが、この器。

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