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  2010年8月:ホーチミン
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サータイ市場天后宮チャータム教会ビンタイ市場

【8月25日(水)】ビンタイ市場

九龍公園を抜けてタップムモイ(Thap Muoi)通りを渡る。
この界隈をチョロン(ベトナム語で「大きな市場」の意)と呼ぶことになった中国風のオレンジ色の大きな屋根がビンタイ(Binh Tai)市場だ。ベンタイン市場とはずいぶん趣が違う。

特徴のあるビンタイ市場の屋根。

想像以上に大きな市場だ。

時計塔下の正面入り口から中に入る。天井が高いのは二階があるからだ。二階建ての市場というのも珍しいのではないだろうか。

入り口の天井を見ると「歓迎…」の看板がかかっていた。

売り場を突っ切ると中庭のようなところに出る。中央に私財を投じてこの市場を建設した潮州人クアック・ダム(Quach Dam)の記念碑と胸像が立っている。

市場創設者の記念碑。

クアック・ダムは潮州からベトナムに来て、米の流通で大富豪になった人物だという。市場は1930年に完成したというから1927年没のクアック・ダムは市場が完成する一年前に亡くなったことになる。

クアックダムの胸像。

記念碑を守る一対の龍。

市場内に戻る。一階では布地、日用雑貨、食品を売っている。

細い通路の両側に店舗が並ぶ。

市場の四隅にある階段は二階の市場に商品を上げるためにも利用されていた。

荷揚げにも利用されている階段。

二階から一階を見下ろす。

二階は菓子や化粧品、洋服などを売っている。

市場は中国の建築様式である「四合院」を模して建てられており、屋根には龍をあしらい、中庭を囲うように建っている。

二階の廊下から中庭を見る、が庭は見えない。

市場の外も建物の周囲を取り巻くように小さな店が並んでいる。

ドライフルーツやナッツの売り場。

通路にはスコール対策のシートが張られている。

シートから下がる筒は雨水排水用だろう。

市場の一番外側。

市場見学の後はチャンフンダオ通りまで戻り、来た道を引き返すように歩く。

とにかく陽射しが強く、飲んだ水もあっという間に汗になるみたいだ。チャンフォンダオ通りに入ってから、一休みできそうなカフェがないか路地路地を覗いていると、「CAFE LIEN PHUONG」の赤い垂れ幕が見えた。いい具合の日影もありがたい。

CAFE LIEN PHUONG。

道路側のデッキチェアで足を投げ出しす。冷えた7Upを頼む。6,000DND(約30円)。
7Upの瓶と一緒に氷が入ったジョッキが出てきた。ホーチミンに来てから一度も氷を口にしていないのは、氷になっている水がどんな素性か分からないからだが、冷たいものが欲しかったので今日は無視。

何事もなかったジョッキの氷。

近くに住んでいるらしい親と一緒に店に来ていた女の子が、何に興味を持ったのか側に来てしきりに話しかけてる。あいにく言葉が分からないので、写真を撮ってモニターで見せてあげたら大喜びしてくれた。

地元の女の子。

小一時間休んだCAFE LIEN PHUONGを出てチャンフンダオ通りに戻る。角の歩道に停めたバイクの向こうからお兄さんが『ハロー』を送ってきた。

バイクの向こうから『ハロー』

身振りで彼の写真を撮れと言っている。お安いご用とカメラを向けると、建物の入り口に腰掛けていたお姉さんとツウーショットを撮って欲しいらしい。いやいや彼女だけ撮ろうと提案。彼は彼女の肩を抱かんばかりで譲らない。念のために彼女に撮影しても好いのか確認。マンザラでもなさそうなので『カシャッ!』

嬉しそうに写真に収まってくれた二人。

チャンフンダオ通りからグエンチャイ通りに出る路地で刃物屋の前を通りかかると、今度は孫を抱いた小母さんから『ハロー』写真を撮らせてもらってモニターを見せたら孫にタバコを持たせて勧めてきた。とても嬉しいのですがタバコは吸わないんです。

言葉は通じないが丁寧にお礼を言ってお断りした。側にいるお姉さんがお母さんらしい。この子のお母さんですか?首をこっくり。シャイでカメラをまともに見てくれなかった。

刃物屋さんの三世代。

グエンチャイ通りを歩くうちに、歩道に落ちている自分の影が薄くなり冷たい風が吹いてきた。振り仰ぐと黒い雲が後を追ってくる。道を行くバイクも何かに追われるように走り去って行く。コリャ降るな。

空を覆う黒い雲。

案の定、直後に降り出した。

降り始めた雨で少し気温が下がる。

雨脚が激しくなるまで先を急ぎ、信号機の側にあった傘の下でしばし雨宿り。

交通整理をする警察官用と思われる信号機横の傘。

小振りになったので歩き出す。
宿泊しているクエ・ホン・リバティ4・ホテルのレストランから見えていた尖塔を目指して、グエンチャイ通りからファングーラオ通りを通り越し、トンザットタング(Ton That Tung)通りを左折。尖塔はフイエン(Huyen)教会だった。

フイエン教会。

トンザットタング通りをファングーラオ通りに戻る。黄色いフォー・クインのビルが見えてきた。

フォー・クインの黄色いビル。

ホテルに戻ってエアコンを入れてとにかくシャワーで汗を流す。

昼食抜きで(というか食べたくなかったので)歩いたのでさすがに5時半頃に腹が減ってきた。
ファングーラオ通りでチラシをもらったことがあるカレー屋に行ってみることにした。ホテル横にある細い露地を入る。

この路地にカレー屋がある。

奥の方に「TAJI MAHAL」の看板が光っている。インド・パキスタン料理のレストランで、ムスリムとベジタリアンのメニューもあるとチラシに書いてある。

前にこの路地を通り抜けたときは、白人、インド系の客で満席だった。期待していいかも知れない。
近づいて行くと入り口から声をかけてきた。チラシを配っていたのは彼女だった。未だ時間が早いのか店内には客が一人もいない。8時になると混み出すと言う。

入り口に立つのはチラシを配っていた彼女。

店は開いたばかり。

今日最初の客になったようだ。

チキン・マサラとトマトサラダ、ナン、ラシーを頼んだ。96,600VND(約483円)。白飯が出てきたので頼んでいないというと、チキン・マサラに付いているのだという。

空の皿は取り皿。

チキン・マサラはとにかく塩がきつい。明らかに塩の入れすぎでとても食べられない。食べたくて頼んだナンは冷めて硬くなっている。ナン特有の風味なぞどこへやら、昨日の残り物じゃないかと疑ってしまう。トマトサラダは妙に水っぽくて新鮮さに欠ける。ラシーは水で薄めてあるようで酸味も風味もない。まともだったのは白飯だけだ。
こんな料理を出していて、何故客が入るのか謎だ。もう二度と入らない。今日は最後に裏切られてしまった。

本日の万歩計の数字は12,558歩。

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