ホーム2010年上海(4月)ホーチミン(8月)松虫寺(11月)
  2010年8月:ホーチミン
8月19日8月20日8月21日8月22日8月23日
8月24日8月25日8月26日8月27日8月28日地図

ベンタイン市場統一会堂(旧大統領官邸)戦争証跡博物館

【8月22日(日)】統一会堂(旧大統領官邸)

人民裁判所の前を通り越すと塀越しに統一会堂(旧大統領官邸)の広い庭が見えてきた。南ベトナム政権時代には独立宮殿と呼ばれていた旧大統領官邸で、現在の建物は1966年に完成したもの。入館料15,000VND(約75円)。

入館券。

現在も国賓を迎えたり大きな会議に使われているそうで、入り口では厳しくはないが入館者の確認と手荷物検査が行われていた。

統一会堂全景。

ベトナム戦争は1975年4月30日に解放軍の戦車がこの官邸の鉄柵を破って無血入城したことにより、事実上の終戦となった解放軍にとっては記念すべき場所だ。
会堂の手前に白バイが数台とパトカーが停まっていたが、何時もここに待機しているのだろうか。

白バイとパトカー。

階段を上った一階ロビーで観光客の求めに応じて一緒に記念写真に納まっているアオザイ嬢、胸にIDカードをつけている。この会堂の職員らしい。

記念写真に応じていたアオザイ嬢。

内部を見学できるのは一階にある一部の部屋だけだった。

宴会室。

内閣会議室。

応接間。

応接間の絵。元は屏風だったのか。

今回は見学することができなかった二階以上のフロアーは、大統領とその家族のためのスペースで、宴会室、映画上映室、娯楽室などがあるそうだ。屋上にはヘリポートが備えられている。

地下には軍事施設が整えられておりベトナム戦争中に使われた大統領司令室や暗号解読室、米軍と連絡を取り合った通信室などが残されているという。

ここに戦車が突入したことでベトナム戦争が終わったのを象徴しているのだろうか、庭に戦車が二台飾ってあった。

会堂に向きあうように置かれた戦車。

会堂を出て直ぐにココナツジュースを売る天秤の小父さんに声をかけられた。呑んだことがないので買おうかどうか迷いながら前を通り過ぎると、こちらの胸の内を読まれたようだ。

後から追いかけてきて天秤を下ろし木箱を開ける。一個取り出すと値段も言わずに鉈を入れる。一度も飲んだことがないので、まイイカと思って値段を聞くと2,500VND(約13円)。先ほど開けた木箱はアイスボックスだった。鉈で開けられた穴にストローを入れて吸うとよく冷えた果汁がノドに気持ちいい。味も香りも薄くてビックリするほど美味しいものじゃなかったが、これだけの量の水分が入っているのには驚いた。

天秤から下がった後の木箱がアイスボックス。

ココナツジュースを飲み終えて、人民会堂のフェンスに沿って裏手に回ると制服姿の学生が大勢たむろしている。近づいて中の一人に尋ねると背後の高校の生徒だと教えてくれた。

学校の正門の上に「Le Quy Don」 とある。18世紀のベトナムの哲学者で詩人のLe Quy Don(黎貴惇)の名前を冠した高校のようだ。

この近くに戦争博物館があるはずなのだがどっちに行ったらいいのかと地図を見せながら聞くと、地図にある方角とは反対の道順を教えてくる。地図を良く見てくれと言っても不審な顔をするばかり。よく聞いてみると博物館には学校の裏門からしか行ったことがない、正門からはどう行くのか分からないと高校生らしからぬ返事。それでも英語の達者な子が多い。

Le Quy Don高等学校。

この生徒は携帯電話に夢中でレンズを向けても気にならない様子だ。校門の前で他に携帯電話をいじっている生徒はいない。そういえば、ホーチミンで携帯電話の印象が薄いのは、未だそれほど普及していないからだろう。

携帯電話所持は少数派のようだ。

戦争博物館はこの高校の裏手になるようだ。歩け。

ベンタイン市場統一会堂(旧大統領官邸)戦争証跡博物館
8月19日8月20日8月21日8月22日8月23日
8月24日8月25日8月26日8月27日8月28日地図

ホーム2010年上海(4月)ホーチミン(8月)松虫寺(11月)