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  2014年4月:ビエンチャン
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チャオ・アヌウォン公園ブッダ・パークアムポーン/ラーオ・キッチン

【5月3日(土)】 チャオ・アヌウォン公園

Googleで今日の天気予報を見ると昼過ぎから雷雨の確率が60%となっている。
バスの乗り場と運行時刻は昨日確認してきたが『さてどうしよう』、と迷いながら今日の目的地ブッダ・パークの開園時刻を調べると7時からとなっている。

朝食抜きでタラート・サオ・バス・ターミナルに向かうことにする。
ファーグム通りを迎賓館の裏手まで来るとメコン川沿いの土手の上に大きな銅像が立っているのを見つけてしまった。土産物店の絵葉書にあった銅像だ。素通りすることも無いので道を逸れて公園を突っ切る。

迎賓館とメコン川の間にある公園。

公園の片隅で小さなグループがリーダーの大きなかけ声と伴奏音楽で朝の体操をしている。
スピーカーの上には短いメッセージと5,000Kip(約60円)と書かれたカードと、その側に小銭が入った籠がのっている。体操に参加する人は小銭を払うことになっているようだ。

朝の体操をするグループ。

公園の外れ、メコン川の土手に点点と置かれている釜のようなものはゴミ入れ。

特徴のある形をしたゴミ入れ。

度々起こるメコン川の氾濫によって大きな被害に見舞われてきたビエンチャン中心部だったようだが、韓国の支援によって2009年から2013年の工期で12Kmに渡る護岸工事が実施され、メコン川の土手は遊歩道と共に現在の姿になったらしい。

河川敷に下りる階段の下に崩れかかったブロックによるメッセージが並んでいる。護岸工事の際に使われたブロックの残材が河川敷に山積みになっているのでそれを利用したものだろう。

若いカップル達のこもった思いも、時間と共に崩れて行く。

この公園はチャオ・アヌウォン公園(Chao Anouvong Park)で銅像はファーグム王の像だった。
1353年に現ラオス国家の民族的・国家的な礎となった初のラオス統一王朝「ラーンサーン王国」を建国したのがこのファーグム王だ。

ラオス建国の父・ファーグム王像

ファーグム王。

チャオ・アヌウォン公園で時間をとられてしまったが、足を速めてタラート・サオ・バスターミナルへ。

トゥクトゥクで詰まったマホーンソット通り。

ラオスは自前の鉄道を持っていない。
ラオス国内唯一の鉄道はビエンチャンから南東に20kmほど行ったところにあるターナレーン駅とタイのノーンカーイ駅を、タイ・ラオス友好橋でメコン川を渡って結ぶ、わずか6km余りのタイ国有鉄道が走るのみ。
当然、 ビエンチャン市内に鉄道網は無い。公共の移動手段はバスのみとなる。

遠方への唯一の足となるバス。さすがに数が多いタラート・サオ・バスターミナル。

7時前にはバスターミナルに着いたが、昨日確認した発着所に行くと丁度バスが走り出したところではないか。しかもドアは前も後ろも開いたままだ。運転手がこちらを見ながら『ブッダパ』と言っているように聞こえたので、慌てて追いかけて飛び乗る。

念のために運転手に『ブッダ・パークに行くか?』と尋ねるとしきりに肯いて、座席を指す。大丈夫、目的地まで連れて行ってくれるだろう。覚悟を決めてがら後方の座席に着いた。

乗車したバスの客はこれだけ。

バスがタイ・ラオス友好橋に着くと乗客はみんな降りるではないか。
運転手にブッダ・パークに行くんだろう?と聞いてみても話は半分も通じていない。そんなことを繰り返していると、車掌が降車口を指さして、あの男について行けというような仕草をする。
どうやらこのバスはこれ以上先には行かないようでここが終点らしい。ここまで45分、6,000Kip(約72円)。

ガイドブックの読み方が悪かったらしく「タラート・サオ・バスターミナルからブッダ・パークまでのバス」ではなく「…ブッダ・パークに行くためのバス」で、昨日、高校生に確認したてもらったバスの乗り場は「ブッダ・パークに行くバスの乗り場」ではなく「ブッダ・パークに行くために乗るバスの乗り場」ってことなのだろう。

バスを降りると車掌に声をかけられた男に『ブッダ・パークに行くんだろう?』と言われて、バス停より少し先まで引っ張って行かれた。別のバス乗り場かと思ったらトゥクトゥクの乗り場だ。男が指さす先を見ると「ブッダ・パークまで片道50,000Kip、往復80,000Kip」と書かれた板が張り付けてあった。

ここから先はバスは無いというのが分かったので、待っていたトゥクトゥク(日本製の軽四輪車だった)に乗り込む。
荷台には先客が一人と野菜が入った大きな籠が乗っている。往復料金80,000Kip(約960円)を運転手氏に渡して、ギシギシと軋むドアから助手席に収まる。

友好橋のロータリーを出ると直ぐに未舗装の赤い道に変わる。大型トラックやトレーラーも通っているので道路の痛み方がひどく大きな凹みが続く。

こんな道を一路ブッダ・パークへ。

軽トラックを改造したトゥクトゥクは上下に好く揺れる。さながら振動検査のようだ。ギアはセコンドくらい、エンジンは唸りっぱなしで走る続ける。

この先、わずか数分で終わってしまった舗装道路。

トゥクトゥクの運転手氏。

運転手氏はハンドルを握りながら道端に立ち止まっている人を見つけては窓から声をかけている。多分『何処まで行くんだ、乗らないか?』とでも声をかけているのだろう。

先客と大きな荷物を降ろすために停まったので、車外に出て深呼吸。あとどのくらい走るんだろう?

よく走る“DAIHATSU HIJET”。

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