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  2011年8月:ハノイ
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市劇場歴史博物館トンホップ大学クアンアン・ゴン

【8月12日(金)】歴史博物館

市劇場の先に一日ツアーのミニバスから見たことがある五角形の黄色い建物が見える。歴史博物館(Bao Tang Lich Su)だ。

チャンクアンカイ(Tran Quang Khai)通りからの歴史博物館本館。

立派な建物の割には慎ましやかな門。はじめは裏口かと思ってしまったがここが入り口だ。

歴史博物館の入り口。

入り口を入ると直ぐ右手に入場券売り場がある。入場料20,000VND(約80円)、館内の撮影料は別に15,000VND(約60円)。

入館券。

館内撮影券。

館内を気兼ねなく撮影できる配慮は有り難いが、写真を撮らない人の邪魔になるなんてことで見学者が多いときは問題にならないのだろうか?

この建物は1910年までフランス領事館として使われていた建物であるが、その後フランス極東研究所がサイゴン(ホーチミン)から移ってきた時に、ここが同研究所の博物館になった。同研究所に多額の資金援助をしたルイ・フィノの名をとって、一時、ルイ・フィノ博物館と呼ばれていた。

現在の建物はフランス人建築家エルネスト・エブラール(Ernest Hebrard)の設計による大規模な改装工事を経て1932年に完成したもの。この建物の建築様式はベトナム伝統の建築様式と西洋建築様式の融合を目指したインドシナ様式(越仏様式)と呼ばれるもので、この博物館がインドシナ様式の第一作目とされている。

1954年のフランス撤退後、ベトナム政府がここを「歴史博物館」と命名し今日に至っている。 

車寄せのスロープから入館。

ガイドブックにはベトナムの先史時代から近代までを、年代を追って紹介しているとある。
1階は旧石器時代から李朝、陳朝まで、2階は黎朝から阮朝までと抗仏戦争、ベトナム戦争、南北分断から統一までが展示されている。

館内に入ると姉弟と思われる子供達が何を要求してくるでもなくズット後をついてくる。この子達二人で入館したとも思えないのだが辺りに保護者の姿が見えない。

左側の子は男の子だと思っていたのだが…?

「ベトナム古代玉(翡翠)」の展示コーナーから目についた展示品を紹介する。

香炉(緑玉 19世紀 グエン王朝 Nguyen Dynasty)。

どちらも香炉(緑玉 19世紀 グエン王朝 Nguyen Dynasty)。

左:瓶(白緑玉 19世紀 グエン王朝 Nguyen Dynasty)
右: 筆立て(緑黄玉 19世紀 グエン王朝 Nguyen Dynasty)。

瓶(桃色玉 19世紀 グエン王朝 Nguyen Dynasty)。

カップ(緑灰色玉 19世紀 グエン王朝 Nguyen Dynasty)。

額(灰白玉 19世紀 グエン王朝 Nguyen Dynasty)。

人形(灰白・緑玉 19世紀 グエン王朝 Nguyen Dynasty)。

玉の展示コーナーから次のコーナーに移動しようとしたときに、『閉館するから退出してください!』と博物館の職員が大声で触れ回ってきた。未だ半分も見学していないのに酷いじゃないか、まだ11時半だ。
とはいっても退出しないわけにはいかないので玄関に向かう。弁当らしき箱を持った職員が事務室を出たり入ったりしている。昼食の準備をしているようだ。11時半というのはそのための閉館だったのか。入場券売り場にも入場券そのものにもそれらしい注意書きはない。旅行者よりも職員の待遇を優先しているように感じた。

玄関を出た所にカップルが座っていたので『もう閉まるんだけど、これから見学ですか?』と声をかけると、入館して5分しか経っていないのに、出ろって言われたと、仕方なさそうに両手を広げていた。

中庭にはベトナム各地から集めてきた石碑や石塔が並べてある。

ラム橋の石碑:1586年ドアンタイ王の治世一年目に建設されたもの。

石碑や石塔が並ぶ中庭。

中庭から見た本館。

本館の裏手に石像が二基。どちらもインドのビジュヌ神にまつわるものらしい。

左:ガルーダ像とナガ・スネーク(砂岩 13世紀 Vinh Dinh省)
右:ライオン像(砂岩 12 - 13世紀 Vinh Dinh省) 。

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