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  2021年7月:青森
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【7月25日(日)晴】棟方志功記念館

ホテルの朝食は、トレーに載った米飯食セットやパン食セットがキッチンカウンターの前に並べてある。他に自由に選べる惣菜類がサランラップをかけた小皿で、テーブルに並べてある。これもCOVID-19対策なのだろう。

新青森駅 08:44 発の奥羽本線で青森駅へ。
青森駅 08:50 着。

青森駅は改装工事中で不案内この上ない。
駅前からタクシーで棟方志功記念館へ。記念館までは思っていたより距離があった。

棟方志功記念館入り口。

夏の展示企画はカンジンスキーが書いた本のタイトルみたいな「点と線と面」。

企画展の案内。

門を入ると校倉造り風の記念館が日本庭園の奥に建っていた。

日本庭園の中に立つ記念館。

柴垣の裏に池があり記念館を映している。

柴垣の裏の池と記念館。

記念館のドアを開けるとすぐに上り階段があり、そのまま上って受付へ。

階段を登ると白い壁に囲まれたロビー。

受付前のロビーでドキュメンタリー映画「彫る 棟方志功の世界」を上映している。38分間という長さだが、これも必見。

受付とドキュメンタリー上映コーナー(左側)。

ロビーにもう一点、棟方志功の板画に対する想いを表した言葉が飾られていた。

ロビーに掛けてあった棟方志功の言葉。

展示室の入り口に飾られている棟方志功像は棟方と親交のあった高田博厚が棟方の死後、1979(昭和54)年に彼の写真を元に制作したもの。

棟方志功像。

展示室は大小二室あり、小展示室には書や倭画(やまとが)が展示してある。
撮影が許可されている作品が多数あった。

◆ 南無(書/1969年)。

南無。

◆ 天乃宇受女之美古登の図 (あめのうずめのみことのず/倭画/1972年)。

天乃宇受女之美古登の図 。

小展示室の一角に棟方がなぜ版画を板画と言ったのか、その説明が掲げられていた。

棟方のいう板画とは何か。

大展示室は板画が展示されている。

大展示室(入り口から)。

◆ 二菩薩釈迦十大弟子(板画/1939年/1948年改刻)
1956年ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展にてグランプリの国際版画大賞を受賞した作品。左右に普賢・文殊の二菩薩を配し、釈迦の十大弟子を彫った。
1939年に最初の制作が行われたが、東京の空襲で二菩薩の版木が消失してしまう。そのため1448年に二菩薩が改刻さた。そのため「改刻前」と「改刻後」の2種類が存在している。

二菩薩釈迦十大弟子。

展示室の中央には棟方志功が大切にしていたグランドピアノ (Steinway & Sons) が置かれているが、棟方自身はピアノを弾くことはなかったという。

大展示室とピアノ(展示室の奥から)。

9時半から11時過ぎまで棟方志功の世界に浸って、市営バスで青森駅前に戻る。

後は新青森駅から新幹線で帰るばかりだが、新青森駅にはランチで利用したい店がない。
ランチタイムには少し早いが、バスターミナル前の大通りの角に寿司屋「大黒寿司」が暖簾を出しているので入ってみた。

店内に客は無し。カウンター席に案内される。
酒は常温の用意がなく冷酒しかないというので田酒を頼んだ。

つまみ類はサービスだそうだ。
左の小鉢は昆布の煮物で佃煮のような濃い味付けではない。野菜と揚げと薩摩揚げの煮物は何か秘訣があるのだろう、砂糖と醤油以外の風味で印象に残った。

酒のお替りを控えるのが難しい。

これが青森の握り寿司。事前に飯を小さくと頼んでこの大きさ。新鮮で、美味くて、当然。

青森の握り寿司。

大黒寿司の大将はよく喋る。津軽人はお喋りだと大将自らが言っていたが、おかげで食後も電車の時間までユックリすることができた。

青森駅奥羽本線ホーム。

新青森駅で未だ時間に余裕があるので、駅に隣接した旬味館(しゅんみかん)のカフェ「水とコーヒー」でコーヒータイム。
冷えたコップの水の口当たりが優しく美味しいのは、白神山地の湧水だからだという。コーヒーも同じ湧水で淹れているそうだ。

カフェ「水とコーヒー」。

13:52 新青森駅発 はやぶさ28号 で帰路に着く。
17:04 東京駅着。


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