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  2006年4月:北京
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【4月8日(土)】任家

全国情報技術標準化技術委員会 (NITS) とISE北京事務所訪問のため北京出張。
北京は昨年3月以来になる。

今回の出張で初めてノートパソコンを持ってきた。サブの鞄もショルダーバッグからバックパックに代えてみた。
バックパックはノートパソコンを持ち歩くにはよかったが小物の出し入れには不便だった。

9時30分発CA422便に乗るために5時30分に家を出る。

いつもの金町、高砂経由だと特急電車が無くもっと早く家を出なければならないので、松戸、日暮里経由で京成スカイライナーを利用する。

今回一緒に出張することになった于くんからスカイライナーの車中に携帯電話ですでに空港に着いている旨のメッセージが入る。

空港第二ビル駅に着いたのは7時30分だ。

北京空港到着は1時間遅延し13時。

到着出口に任くんが迎えに来てくれていた。

気温は東京と変わらないようでコート無しで過ごせそうだ。ただし空は一面にぼんやりとしており、黄砂の影響ではないだろうか、咽もいがらっぽい。

于くんとは空港で別れてタクシーで任くんの新居「新華聯家園」まで1時間。着いたところは大きな分譲マンションが立ち並ぶ一角だ。入口は大きな格子門があり守衛が車と人の出入りをチェックしている。

門を入ると絵はがきで見る北ヨーロッパのような街並だ。

翼さん(任くんの奥さん)のご両親が来ていた。

おとうさんの李文金(森のように金が3つ重なる)さんは今はリタイアしている高校の政治学(さすが中国と言うべきか)の先生、お母さんの周玉冰さんもリタイアしているが体操の教師をしていたそうだ。

当時は男の定年が50歳、女の定年が45歳だったとも聞いた。

ご両親といってもお二人とも私よりずっと若い。

言葉が通じないこともあってご両親とはあまり言葉を交わすことができなかったが、もしかしたらこちらが変な外国人に映っていたのかもしれない。

それでもご両親はかわるがわる気を使ってくれてしきりにお茶やお茶うけをすすめてくれるのが嬉しかった。

そのうちにキッチンに引きこもったご両親が料理を始めた。任くんの説明によればご両親が歓迎の意も込めて夕食の準備を始めたのだと言う。

この若夫婦は料理を両親に任せっきりだったが初めての中国の家庭料理はおおいに期待できる。

翼さんのお父さんはほんとうに楽しそうに料理をしていた。

きれいなキッチンはたちまち本格中華料理の匂いに満ちてゆく。

ご両親が夕食の準備をしてくれている間に、住まいの周辺を案内すると言う任くん・翼さんと一緒に外にでる。
彼らがこの住宅を購入したのは2年前だが現在は既にその時の二倍の価格になっておりさらに上がるだろういると言う。

バブルという言葉を使って北京の住宅価格の高騰ぶりを説明してくれた。

夏は橋の下に水が流れて小川になるというマンション内の公園で。

部屋に戻ると、テーブルにはご両親が腕を振るった料理の数々が並んでいた。

調理を始める時に任くんを通じて私に何度も辛いものは大丈夫かと何度も聞いてくれた。辛いものは問題ないと伝えてあるのでどの料理も本格四川料理の食欲をそそるピリピリ辛香りの麻辣ワールドだ。

こうして写真を見るともう一度食べたくなる。

アルコールを口にしないご両親に遠慮しない任くんと私の二人で缶ビールを空ける。

一皿一皿の料理を説明してくれる翼さん。嬉しそうに笑顔でその様子を見守るご両親。追加の料理をしにキッチンに立とうとするお父さんを何度も押しとどめなければならなかった。

中国の家庭では外食が一般的だと聞いてきたが任くんの家ではどうなのだろう聞き忘れてしまった。
もしかしたらこの夕食は特別だったのかもしれない。

任くんの自宅を辞する時、北京に来たときには必ずここに寄るようにと繰り返すご両親と何度も握手を交わしてお別れした。

タクシーがなかなか捕まらないのでホテルの近くまでバスに乗る。

赤い制服を着た少し太目の女性の車掌が乗っていた。
バス停で停まる度にバスを下りて大きな声で行く先を告げている。

運転手も女性で車線変更を繰り返しながらクラクションを鳴らし続ける怖い運転だった。加速するときはエンジンが壊れるのではないかと気になるほどすごいノイズを出していた。

ホテルのある崇文門(Chongwenmen)の交叉点でバスを降り一緒に来てくれた任くんと別れた。

ホテルは北京出張時の定宿になっている北京新世界万怡酒店(New World Courtyard Beijing/北京市崇文門区崇文門外街3-18/電話:010-6708-118)。

ホテル周辺は人が集まる場所のせいか物乞いをする人の姿が目立った。

中でもショックだったのはひれ伏して『謝謝!謝謝!』と繰り返す初老の男性の脇で、擦り切れた服を着た3歳くらいの女の子が垢で薄黒くなった顔で男性の声に合わせて頭を下げている姿だった。

やせ細っているわけではないので子供を物乞いの道具にしているのかもしれないが痛々しくて直視できない。

ホテルにチェックインしてから于くんの部屋に電話するが外出しているようだった。

部屋のテーブルの上にネットワーク端子と簡単な説明書きがあったのでパソコンを出して早速繋いでみる。
ローカルIPをDHCPで取得するように変更するだけで簡単に外に出ることができた。

ネットワークの利用料は部屋代とは別で1時間40RMB(約600円)、24時間80RMB(約1,200円)だ。トラフィックは良い。

インターネット接続後、勤務先のトップページにアクセス。意外に早い。


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